忙しい毎日の介護業務。「清掃にまで手が回らないよ」と感じる現場は多いのではないでしょうか。介護保険制度により施設収入には上限があるため、清掃に対するリソースは優先度が下がり気味です。

しかしひと昔前と違い、最新の清掃業界はツールの進化や企業努力により、大きな変革が起きています。清掃道具や業務フローを見直すだけで【早く・キレイ】を簡単に両立させられるのです。

以降にて、具体的なポイントを解説します。本コラムを最後まで読むことで、清掃業務を見直す大きなヒントを得られるでしょう。

【少人数でも実現可能】清掃のポイントをエリア別に解説

厚生労働省が2024年に実施した調査(第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について)によると、2026年には全国で約25万人、2040年には約57万人の介護職員が不足すると発表されています。

出典:厚生労働省「第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」より引用

業界全体で人手不足が深刻化する中、「清掃を少しでも楽にしたい」と考える現場は少なくありません。
そこで重要なのが、少人数でも効率的に取り組める「エリア別の清掃ポイント」を理解することです。具体的な方法をわかりやすく解説します。

居室清掃は入居者へ配慮しながら、効率的かつ短時間で実施

居室は入居者が安心して過ごせる“実家”のような空間です。ただ、介護職員でも入居者にとっては【他人】。
長時間の清掃は負担や不快感につながります。そのため効率的かつ短時間でおこなう必要があります。

居室清掃のポイントは、以下の通りです。

    • リネン交換で舞い上がったホコリを先に取ることで、細菌の広がりを防ぐ
    • 「上から下」「奥から手前」の順で清掃して、汚れを広げずに効率UP
    • よく触る手すりやドアノブなどは、1日1回以上の洗浄&除菌
    • 直接触れない床や壁などは、1日1回の清掃でOK


これらの工夫により、入居者に負担や不快感を与えず、短時間で効果的に清掃できます。

浴室清掃は“防カビ成分入りの洗浄剤”を選ぶ

浴室清掃は、カビや汚れを「蓄積させない工夫」が、清掃の負担を減らして質を保つために重要です。
ただ、浴室は湿気がこもりやすく、カビや汚れが発生しやすい場所。つい早番の終盤に回されがちな浴室清掃は、疲労や時間不足から手を抜きたくなるのも現場の悩みです。

浴室清掃のポイントは、以下の通りです。

  • 湯気で汚れがゆるんでいる間に掃除をする
  • 防カビ成分入りの洗剤を使用して、カビや汚れの付着を防止
  • 清掃後は十分に換気を行い、カビや臭いの発生を防止


「一度きれいにしたら終わり」ではなく、カビや汚れを「蓄積させない工夫」が浴室清掃の質を高め、負担を大きく減らします。

トイレ清掃は酸性洗剤で汚れや臭い対策もバッチリ

黄ばみや尿石などの放置された汚れは、中性洗剤では落としづらく、時間と労力がかかります。
そのため、清掃頻度が追いつかずに汚れが固着してしまうケースも少なくありません。

トイレ清掃のポイントは、以下の通りです。

  • 黄ばみや尿石などの蓄積汚れには“酸性洗剤”が効果的
  • 週1回「重点清掃日」を設けて酸性洗剤を使用
    ※金属や一部の床材・壁材を腐食させるおそれがあるため、使用は便器内に限定し、便器外には「中性洗剤」を使用する
  • 毎日の清掃は「浸け置きタイプ」「粘性タイプ」の中性洗剤を使用して“ 手が離せる清掃 ”を目指す


汚れをためない中性洗剤での日常清掃と、頑固な尿石を落とす酸性洗剤での集中清掃。両方をバランスよく取り入れると、清掃効率と安全性を両立できます。

共用部の清掃は“感染対策”を意識した清掃を徹底する

共用部では、感染対策を意識した清掃が不可欠です。廊下・食堂・玄関などの共用スペースは多くの人が利用するため、汚れや細菌(微生物)が付着しやすく、感染リスクが高いです。

共用部清掃のポイントは、以下の通りです。

  • 出入りの多い玄関・廊下は、感染リスクが高いため毎日清掃・除菌を実施
  • 利用者が少ない時間帯におこない、掃除後の汚れや菌の再付着を防ぐ
  • トイレ清掃は資機材を分けて使い、汚染の持ち込みをなくす
  • ゴミ庫は悪臭や害虫の原因となるため、こまめな清掃と臭気対策を心がける


感染症の多くは、手指を介して広がります。手がよく触れる場所(高頻度接触表面)を重点的に除菌するとともに、清掃時間や清掃機器にも目を向けると、感染症のリスクが大幅に減少します。

使用する清掃用品の選定基準や管理のポイント

掃除機・ダスター

介護現場の清掃では、スタッフの身体的負担を軽くする道具選びが重要です。
入居者の介助に全力を注いだあとは、腕や腰がギリギリの状態。そんな中「清掃くらいは楽にしたい」と感じませんか。
極5は驚くほど軽量ながら高い吸引力を発揮。女性でも扱いやすく、短時間でホコリや細かなゴミを除去できます。ダスターならプロテックダスタークロスがおすすめ。
ハンドル位置が動かせるので、ベッド下や家具の隙間もかがまずに清掃可能。腰やひざへの負担を大幅に軽減できます。

人手不足の今こそ、スタッフの身体的負担を軽くする清掃道具を導入し、負担軽減と効率化を実現しましょう。

浴室用防カビ剤

浴室清掃では、カビや汚れを落とすだけでなく「蓄積させない工夫」が欠かせません。特にカビは一度発生すると根が深くまで繁殖し、落とす手間も時間も大幅に増えてしまいます。
そこでおすすめなのがカビが生えにくくなるバスクリーナー
抗菌試験で黒カビ、赤カビに抗菌作用があると認められた洗浄剤で、以下のように1週間使用した差は歴然。カビを除去しつつ、繁殖も抑えるので、掃除の回数や手間を大きく減らせます。さらに細かな泡が密着するため、汚れ落ちも抜群。いつもの浴室洗剤に置き換えるだけで「負担軽減・効率化・衛生的な環境づくり」を同時に叶えられる現場の強い味方です。

トイレ用酸性洗剤

頑固な尿石、黄ばみ汚れは、週1回の清掃で手間なくきれいに保てます。
R’S PRO 酸性トイレクリーナーは、pH1の強力さを持ちながら、現場で安心して使える設計。粘性が高く、便器の垂直面でも液が垂れず、長時間汚れに作用します。

そのため、頑固な尿石や黄ばみをしっかり分解。さらに酸性特有の刺激臭を抑え、除菌・消臭効果もあるので、快適に清掃が行えます。
実際に清掃現場では「週1回の使用で尿石をほとんど見なくなった」と高く評価されています。不要な箇所に液が付着しにくいため、機械の故障や素材の劣化リスクも減らせます。

この洗剤を週1回使用すれば、蓄積した尿石が目に見えることはほとんどありません。
面倒な尿石掃除は洗剤を変えて負担を減らしましょう。

除菌剤

介護施設での除菌剤は、「どこに、何を、どの濃度で使うか」が重要なポイント。
たとえば
クロラスウォーターのような亜塩素酸系除菌剤は、使用場所に応じて濃度を調整でき、高い効果と安全性の両立が可能です。

テーブルや手すりなどの高頻度接触表面には、50倍希釈で日常的に使用し、嘔吐物処理などには、より濃度の高い8倍希釈で対応。食品添加物としても認可されているので、人や環境への安全性が高く、従来のアルコール剤の代替として幅広く使用できます。

使用場所と濃度を意識した除菌剤で、無駄のない衛生管理を実践してみましょう。

「きつい」と感じさせない職場づくりとは?

介護スタッフが清掃業務を担う施設では、身体的負担や精神的ストレスが重なりやすく、離職の一因にもなっています。
施設長・運営者が取り組むべきポイントを押さえ、働きやすい職場環境を整えることが重要です。

  • 【清掃機材の見直しと効率化】
    軽量で使いやすい掃除機や幅広モップ、スプレー式除菌剤の導入、各フロアごとに適切な洗剤を選び、従業員の負担を減らす
  • 【標準化された清掃マニュアルの整備】
    誰でもわかる手順で作業効率を上げ、不安や迷いを減らす
  • 【教育・研修の充実】
    感染対策や清掃方法の定期研修でスタッフのスキルアップを支援
  • 【コミュニケーションの活性化】
    スタッフ同士の情報共有や相談しやすい環境づくりで精神的な支えを強化

まとめ|清掃の質は、介護の質

清掃は単なる「片付け」ではなく、介護施設にとって入居者の命を守る第一歩」です。
人手が限られた介護施設でも、適切な道具と手順を理解するだけで、従業員一人ひとりの負担を減らし、衛生的な環境を維持できます。
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